ディスレクシア(文字や文を読むのが苦手)の子の勉強方法・克服方法

その他・読み物

ディスレクシアで文字を読むのが苦手な子の勉強方法とは?

ディスレクシア(識字障害・失読症)で文字が読めない人たちは、どうやって勉強している?

発達障害の子の中には文字がうまく読めない子がいます。

ディスレクシア(識字障害・失読症)という発達障害のためです。

文字が読めないがために、勉強が苦手になってしまう子もおり、ハリウッド映画の監督であるスピルバーグ監督やオーランド・ブルーム、トム・クルーズなども学習障害・ディスレクシアで子ども時代に苦労したとカミングアウトしています。彼らは台本を覚えるときには、読み上げてもらった内容を音で記憶しているそうです。

ディスレクシアの子にとって学校の授業は勉強方法として合っているのか?

学校の授業は、教科書や問題集(ドリル)の文字を読んで理解して解答するという形式になっています。

ディスレクシアだと文字が読めません。
つまり、問題文が読めない、理解できないので致命的です。問題文が読めないので、どれだけ知識が豊富で計算が得意であっても、正解はできません。

文字が読めない子にとっては、学校での勉強方法というのは、とても勉強がしにくい学習環境です。

声に出して「10個のアメを2人で分けたら1人あたり何個でしょう?」と質問してみると正解できるのに、同じ内容を紙面上で解答しなさいと指示しても問題文が読めないがために解けません。

そして「ちゃんと問題文を読みなさい!」と言われてしまうのです。

識字障害の認知度は高くないので「マジメに考えなさい!」などと怒られる

周囲の理解がないと「なぜちゃんと読まないの?」「真面目に読んで考えなさい」「しっかり書き取りの練習をしないから」などと怒られます。普通に文字を読んだり書いたりしている人にとっては「なぜ文字が読めないのかが理解できない」からです。

学校など教育機関では、以前に比べれば知識を持つ先生も増えてきていますが、恐ろしいことに「根性が足りない!」と思っている人もいます。調査によれば、保護者の方々の感覚としては「学校でも対応や配慮はまだまだ」という印象のようです。

こうしたことが原因で勉強が嫌いになってしまったり、自信を喪失してしまうのは、もったいないです。

ディスレクシアの子はどんな勉強方法が適しているのか?

ディスレクシアの子にとっての勉強方法で一つのヒントになるのが、ハリウッド俳優たちの話にあった「音で勉強する」という方法です。

本来であれば、学校の授業をディスレクシアの子の理解度に合わせて何度も読み聞かせてくれるのが理想でしょう。ただ、学校のような集合教育型の勉強方法で一人ひとりに合わせて読んでくれるようなことはありません。

音声読み上げソフト「DAISY(デイジー)」

ディスレクシアの子それぞれの理解度に合わせて勉強する方法としては、パソコン+ヘッドフォン(イヤホン)をつけて、自分のペースで勉強するというやり方があります。

ディスクレシアの子の勉強用のソフトとして有名なものの一つに「DAISY(Disgital Accessible Information System)(デイジー)」という読み上げソフトがあります。ものすごくザックリというと、こんな仕組みです。

  1. 画面に文字を表示しつつ音声でも読み上げる
  2. 読み上げ箇所はハイライト表示がされる
  3. 脳内で文字と音を一致される
  4. 単語と音を一致させる
  5. 文章を読めるようになる

黙読ではなしに、該当箇所がハイライトされながら音声が読み上げられることで、記憶に残りやすくなります。黙読で視覚だけで学習するのではなく、視覚と聴覚で学習します。多くの感覚を利用した方が記憶に残ります。(多感覚学習、多感覚指導などとも呼ばれます。)

文章を1文字ずつ詰まりながら読んでしまうならば、ハイライトした文字(熟語や文章)と音声をセットで記憶していきます。

自分の名前が「てんじんたろう」の子が「て」「ん」「じ」「ん」「た」「ろ」「う」と1文字ずつ読んでいたとしても、慣れくてれば「てんじんたろう」とスラスラ読めるようになります。これは「てんじんたろう」という7文字を1つの音としてインプットできたからです。これと同じことを、別の熟語・文章で行い慣れさせていきます。

こうしたことの繰り返しで文字と音を一致させる練習を繰り返すのです。

ディスレクシアの子に対しての有用性については、実際に子どもに対して使用していた方々のレポートがあがっていますので下記ページなどをご覧ください。

ディスレクシアへのDAISY の有効性-発表1
ディスレクシアとマルチメディアDAISY -当事者そして教育者の立場から

当時、小4の息子ですが、パソコンへの興味も重なって、DAISY教科書を毎日のように使用し始めました。拾い読みだった朗読も、DAISYで学習した文はすらすら読み、文章の理解も進みました。なにより、国語は大嫌いだったのですが、嫌いではなくなったというんです。「ママ、学校の先生が読んでいるところがわかるようになった」とうれしそうに報告してくれるようになりました。

こんなふうにパソコン+DAISYによる学習で朗読をすることで、勉強嫌いを解消することに成功しています。

ディスレクシアの子の勉強方法にとしてDAISYが優れている点

  1. ディスレクシアの子それぞれの学習ペースに合わせて勉強できる
  2. 人に質問するわけではないので、気兼ねなく何度でも聞ける
  3. 文字と音声を脳内でつなげていくことができる

上記ページを参考に簡単にまとめると、ディスレクシアの子の勉強方法としてはこうした点が優れているように感じられました。

DAISYの課題は?

DAISYは利用に至るまでのプロセスが難解な印象があります。
まず申請が必要です。その後はインターネットや機械類が得意な方であればなんとかなるかもしれません。効果があるのならもっと広く普及させるようにしたらいいのにと思いますが・・・

あとは「デジタル教科書」「オーディオブック」というような位置づけなので、問題をガッツリ解いたり答え合わせをしたりしたいという方には物足りないでしょう。

天神にある、文字の音声読み上げ機能

天神は発達障害の子専用の教材ではありません。しかし、発達障害の子の利用が急増したこともあって問題文などの読み上げ機能が備わっています。

読み上げてくれるのは次のものです。

  • 問題文
  • 選択肢
  • ヒント
  • 解説
  • 朗読

実際の読み上げの様子をサイトから転載します。

YouTubeの実況動画などで機械音声に慣れている、気にならないという人なら、とても重宝できるものだと思います。

また、朗読用のものはナレーターによる読み上げもあります。

こちらは自然な音声なので聞きやすいですね。
DAISYを使用したレポートでは、こうした朗読ものを繰り返し読むことによって効果があがったという報告がなされていますので天神でも同様に使い込めます。

読み上げ付きで授業を予習すると、授業理解度が格段にアップ

学校で使うことができれば1番いいのですが、無理なら家庭で使うだけでも大きな効果が期待できるようです。特にオススメしたいのは、授業の前に家で予習に使うことです。あらかじめ音声読み上げで内容を把握しておくことで、授業中の理解度が全く違ってくるのだそう。

https://h-navi.jp/column/article/35025816より

天神の場合、学習する目次が教科書と同じように並んでいます。
教科書準拠なので学校の授業を予習できる点が売りなのです。国語・算数・理科・社会などそれぞれの内容を予習しておいて、当日の授業にのぞめます。

問題・ヒント・解説なども読み上げてくれるのが天神

天神は学習用の教材です。ディスクレシアの療育用の学習ソフトではありませんので教科書そのものを収録しているわけではありません。

一問一答式で問題を解いていく形式になっています。問題文やヒント・解説なども読み上げてくれる点が特長です。天神は、DAISYのオーディオブック的な点に加えて、学習機能(繰り返し学習)を非常に強力にしたというイメージで考えれば良いと思います。

ディスレクシアの子に合った勉強方法を探そう

文章が読めないがために勉強嫌いになるのはもったいないことです。

パソコンもタブレットもない時代は難しかったかもしれませんが、最近はいろんなツールがでています。

天神を資料請求すれば、無料体験の案内が同封されています。
無料体験をして、実際に読み上げによる予習型の勉強方法をしてみてはいかがでしょうか。

ディスレクシアなど学習障害を持つ子には、従来の授業形式の勉強方法では成績が芳しくなったにもかかわらず、デジタル教材を利用すると優秀な成績を残すようになる子がいます。

天神の読み上げ機能に対する評価

ポジティブなもの

問題を読み上げてくれるので、まだ文章を読むのが難しいものでも、自分でやりたい問題を選べてできるので楽しかったようです。

読み上げてくれるので、ゲーム感覚で楽しんでやっていた

上の学年の先取り学習ができる。解説がわかりやすい。音声や読み上げ機能で子供の集中力が続きやすい。

3年生の戻り学習で「わかった!」が多く、やる気につながった。読み上げ機能が役立った。

読むことが苦手な子なので、読み上げの機能があったので本人が進んで勉強をやってくれたので助かりました。

ネガティブなもの

7才の娘は楽しく使っていました。読み上げの発音がもう少し人間らしい方が良いと思った。

などのものがありました。

読んでみて思うのは、人によってそれぞれ評価するポイント・気になるポイントが異なるということです。前述のとおり、読み上げの発音の機械的な感が気にならないのであればオススメですし、これは!と思う方は体験で見てみましょう。

自分の子に合うか?合わないか?は無料体験で確かめましょう

天神の資料を請求すると、無料体験ができます。

類似問題が多い!繰り返しに強い【天神】公式サイト

天神・公式サイトへ

資料請求はこちらから

資料を請求して「うちの子は合うかな?」と確認してみましょう。

親としては疑問だったけれど、子どもにはドハマリした。親は期待していたのに子どもはイマイチだった。いろんなケースがあり得ます。

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